大野城の1350年記念式典
先々週のことになりますが、大野城市で行われた「水城・大野城・基肄城1350年記念式典に行ってきました。
http://www.mok1350.org/events/
大野城市では昨年から記念事業として山城関連の講演やイベントを行っていて、今回の式典を締めくくりとして開催されたようです。
1年ほど前だったかに開催された「山城サミット」も拝聴しましたが、
古代史の講演というよりは、地元の貴重な歴史を未来に繋げようというような、ある種町おこし的なイベントだったのかなと思います。
さて、行ってきました、といっても肝心の基調講演には間に合わず(;´д`)(自宅から車で2時間ほどの距離なんですが、もたもたしているうちにお昼になってしまった…)第二部のみの参加となりました。
大野城、基肄城の現在までの調査報告と里中満智子先生の特別講演。
調査報告はそれぞれの地区の教育委員会の方からの報告だったんですが、大野城のほうは、以前九州歴史資料館勤務だった杉原先生。大野城史ファン(いるのかな?)の方にはおなじみの先生ですねー。いつのまにか異動になっていたんですね。各15分程度の持ち時間なのであっさり報告でしたけど、最新情報でしたので個人的には満足。
そのあと、漫画家・里中先生の講演。さすが講演しなれてらっしゃるという印象。作風と講演のイメージがすごく乖離してる…(・_・;) 白村江後、倭にどんな危機が襲ってきて、何をしなければならなかったのか、国を護るために人々かどんな心情をもって動いていたのか、歴史を資料や調査記録だけでなくその気持ちまでも汲みとってほしい、というような お話で、さすがストーリーテラーだなと思いました。個人的に初里中さんだったので、普段のお話がどういう風なのかわかりませんが、今回のイベントが専門家の方による専門家のための、というものではなく地元の方のためのものだったのもあってか、とてもわかりやすい良いお話だったと思います。
今回の式典をフィナーレとして1400年に繋ぎたいとのことでしたので、50年後はさすがに生きていない可能性のほうが高いので、その間もぼちぼち様子をみていきたいと思います。好きです、大野城。