大御歌による私の中大兄皇子像(という妄想)

大御歌による私の中大兄皇子像(という妄想)

新年あけましておめでとうございます。今年はブログの更新を継続していきたいと思いますので、よろしくおねがいします。

さて、お正月といえば「百人一首」。百人一首といえば、秋の田の~から始まる御歌ですね。
そう、天智天皇の。

 秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ

この御歌は詠人知らずとして万葉集に収められ親しまれていたものが
農夫の苦労を思いやる慈悲深い天皇の御歌として、「後撰集」に選定され
その際に天智天皇の御歌として仮託された、というのが一般的な解釈でしょうか。

でも私はこの御歌とセットで、やはり皇子様の御歌と思いたいです。

 朝倉や木の丸殿にわが居れば名乗をしつつ行くは誰が子ぞ

ついでに言うと、この御歌もセットで。

 君が目の恋しきからに泊(は)てて居てかくや恋ひむも君が目を欲り

要するに朝倉で母帝・斉明天皇崩御した際に詠んだ御歌だと思うと、すごくしっくりくるのです。

中大兄皇子に興味を持って調べていた頃、最初冷徹非情な為政者というイメージが強かったんですが
(そもそもそこに興味を持ったんですが)本当はとても情の厚いひとだったのではないかと
思い至った時に、私の中でストンと中大兄皇子像が定まりました。

「人間の幅が大きいのだよ 我らなどが足元にも及ばぬほどに」by間麻呂(「夢の奥城」より)

調べれば調べるほど奥が深くて沼のようですが、とても楽しいです。一直線です。
新年早々妄想垂れ流しですが、ここはそうい場としていければと思っていますので
よろしくお付き合いのほどお願い致します。

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